家づくりの流れを知りたい→CLICK

高気密高断熱の家は本当に省エネか

 どうも、なすくす(@nasukusu)です。

高気密高断熱の住宅では、家の暖かさや涼しさを維持しやすいので、一般的には冷房・暖房のコストを抑えることができます。ですが、それは本当でしょうか。

実際に我が家の冷暖房コストを示すことでどれだけ省エネになっているかについて考察していこうと思います。

目次
家づくりを始める方に読んでほしい記事

これから家づくりを始めるという方にまず読んでいただきたい記事です。
複数のハウスメーカーから間取り提案資金計画一括資料請求する方法について紹介しています。

家づくりを始める方に読んでほしい記事 >>

年間の冷暖房コストの全国平均

我が家の冷暖房費を見る前にまずは、全国平均を見てみましょう。

冷暖房費は全国平均でどのくらいかかっているかを調べても直接計測しているデータがないため、エネルギー消費量とエネルギー単価から、冷暖房費を求めました。以下の記事でまとめています。

この記事では、

世帯当たりの年間暖房費(2018年)

37,117(円)

地域によっても冷暖房費は変わるので、我が家のある東海地方の冷暖房費も紹介します。

東海地域の年間暖房費(2018年)

35,361(円)

比較的温暖な地域ではあるので、全国平均よりも小さくなりますね。

我が家の年間冷暖房コストはいくら?

我が家はオール電化であるため、冷暖房費はすべて電気代となります。そこで年間の電気代から冷暖房コスト分を計算します。

我が家の年間光熱費

まずは我が家の年間光熱費を求めます。すべて電気代であるため、電気代=光熱費となります。

我が家の1年間の電気料金は以下になりました。 

電気料金

102,072円(3,883kWh)

これは太陽光発電で消費した分を考慮していないので、太陽光発電の自家消費分と買電分を計算すると以下になります。

電気料金

170,721円(6,136kWh)

計算の詳細については以下の詳細については以下の記事でまとめています。

我が家の冷暖房コスト

中部電力のカテエネで我が家の電気代のうち、冷暖房費がどのくらいの割合かが分かります。どこまで正確な値なのかは不明ですが、これを信じることにします。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/n/nasukusu/20200919/20200919221854.png

上記は中部電力で見ることができる各家電の消費量です。

この絵の中の「空調」とされるのが冷暖房費になります。我が家ではエアコンと床暖房しか使用しておらず、床暖房もエアコンと室外機を共有しているため、空調=冷暖房になります。

全体の24%となっているため、これを太陽光発電の売電で自家消費した分を計算すると、以下になります。

年間冷暖房費

40,973円(光熱費170,721円の24%)

先ほど紹介した東海地域の冷暖房費と比べてみましょう。

東海地域の年間暖房費(2018年)

35,361(円)

あれ?東海地域の年間暖房費よりも5000円ほど高い?

高断熱高気密を誇る一条工務店なのにこの結果は何とも微妙な結果となりました。

結論:我が家の冷暖房コストは全国平均より高い?

結論としては、我が家の冷暖房費は高くなりました。

高気密高断熱住宅であれば、冷暖房費を抑えられるはずです。それを期待していましたが、冷暖房費を抑えられるどころか冷暖房費が平均値よりも高くなってしましました。

終わり

となるところですが、ちょっと反論させてください。

高気密高断熱住宅は冷暖房費が高い!という結果になったことについて、この後でその理由について考察していきます。

 考察:冷暖房費が高くなっている3つの理由

一条工務店にも関わらず冷暖房費が高くなってしましました。とても残念な結果です。

このままでは、高気密高断熱住宅は意味ないじゃないか、と言われてしまいかねないですね。

もちろん、そんなことはないという話をこれからしたいと思います。

僕が考える理由は以下の3つのものがあると思います。ほぼ推測ではありますが大きくは外していないかなと思っています。

理由①:戸建てだから

全国平均であるため家の大きさは様々なモノが混在しています。1Rと豪邸は明らか違いがあることが分かると思います。なので戸建て(≒持ち家)になれば広めであることが多いため、冷暖房費も大きくなります。

そこで、家計調査 / 家計収支編 二人以上の世帯から光熱費の違いを参考にしてみます。

1世帯の年間光熱費

202,884(円)

持ち家世帯の年間光熱費

205,068(円)

出典:家計調査 / 家計収支編 二人以上の世帯

これを見ると、そこまで明らかな差はないですね。たった3000円の差です。

戸建てになると光熱費が高くなるという印象があるので、その証拠を探したら電気代については下記の資料がありました。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/n/nasukusu/20201015/20201015221711.png

(出典:日本生活協同組合連合会ー電気・ガス料金調査

戸建て:  8,546円

集合住宅: 6,477円

電気代では、戸建ては集合住宅に比べて2000円超高いという結果が出ていました。これは月額に相当しているので、年間で24000円程度高いという形になりますね。

この電気代は冷暖房費だけではなく給湯や照明なども含んでいるため、純粋に冷暖房だけを考えると違う可能性もありますが、戸建てのほうが光熱費が高くなる傾向があるというのはそれほど間違っていないように思えます。

もし、我が家の冷暖房費の割合(24%)と同じだとすると、5760円ほど高くなる計算になります。これは我が家が平均値より5000円高くなることと一致することになりますね。そのため、我が家は戸建てだから、冷暖房費が高くなった、ということも理由の一つではないかと思います。

理由②:室温が高めをキープしているから

我が家は冬シーズンには床暖房を24時間稼働させているので、我が家はほぼすべての部屋が室内温度が22~24℃くらいになります。なので年間24時間を通してほぼ同じ室温をキープしているといってよいと思います。

しかしながら、全国平均は我が家の室温よりも低いというデータがあります。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/n/nasukusu/20201015/20201015215810.png

全国平均で18.85℃ですね。しかも、これはよくいる部屋(=おそらくリビング)での室温であるので、他の部屋はこれよりも低い可能性が高いです。

冷暖房(特に暖房)の費用を節約するために、部屋の温度を低めにしているものと思います。自分もアパート暮らしの時は最低限の暖房器具のみ稼働させていて、必要ないときはストップしていたので、そういう使い方かなと推測しています。

ただ、そういう使い方をすると、暖房していない部屋は寒くになりますね。アパートにいたころはリビングのみ暖房していたため、それ以外の部屋が寒すぎて開かずの部屋となってました。

一方、我が家はどの部屋でも同じくらいの室温であるため、寒い部屋というものがなくなりました。このような温熱環境の違いがあるのではないかと思います。

理由③:朝の温度・夜の温度の違い

これも②とほぼ同じですが、朝起きた時の寝室の温度が我が家のほうが高いということが理由になると思います。

こちらをご覧ください。

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/n/nasukusu/20201015/20201015222427.png

(出典:朝起きたときの寝室の気温は?全国で1番寒い部屋で朝を迎えるのは長野県

北海道は、朝の室温が18~20℃となっていますね。一方、それ以外は16℃以下の地域が多いように思います。我が家のある東海地方では14℃以下となっています。かなり寒いですね。

全国平均で見てみると、寝る前の室温は16.2℃で朝を迎えた時は12.4℃となっているようです。

これは寝ている間に暖房を使っていない、もしくは少ししか稼働していないということを表していると思われます。

 朝まで温度を維持しようとした場合、暖房器具を稼働させる必要があると思いますが、それを行うことがコストとみあっていないと考えることで暖房機器の使用を控えているため、全国平均では冷暖房費が低くなっているものと思います。

考察の最後に

我が家の年間冷暖房費を紹介しました。結果としては全国平均よりも冷暖房費が高いという残念なことが判明しました。

高気密高断熱住宅として冷暖房費が抑えられることを期待していたのでびっくりですよね。これから高気密高断熱住宅を考える上で、無視できない事実かと思います。

ただ、全国的にかなり室温が低い状態であることから、恐らく冷暖房費の全国平均には「節約」によりかなり冷暖房費を抑えているのではないかという状況が分かりました。日本全体でみると、日本人は寒さに対して我慢をすごくしていて、それに比べればいくら高断熱高気密住宅でも冷房コストが小さいとは言えなくなりますね。

ただ、わずか5000円の差で平均室温を+4~6℃になっていますし、また朝起きた時に部屋が寒いという経験が全くなくなる、ということで省エネではあると思います。

この結果から省エネ≠冷暖房コスト下げる、ということのようです。

おそらく、我が家の室温と同じ温度を維持しようと思った場合、全国の平均的な家においては、冷暖房費はもっとかかるものと思います。その場合と純粋に比較すれば、高気密高断熱住宅のほうが低くなるという結果になるのではないかと思います。

それでも高気密高断熱の上には上がいます。年間で8万円しかかからないような超高気密高断熱住宅もあります。詳しくは以下の記事でまとめています。

 また我が家の暖房器具は床暖房のみです。一条工務店の標準で搭載される床暖房を実際に暮らしてみて感じたことを以下の記事でまとめています。

高気密高断熱の暖房器具は一般的にはエアコンかと思いますが、一条工務店では床暖房を採用します。床暖房がエアコンのほうが優れていると考えている理由については以下の記事を参考にしてください。

【PR】

後悔しない理想の家づくりをするためには

間取りを一から自分で作ってもよいですが、プロから提案された間取りを参考にしてそれを改変していくほうが効率的ですし作りやすいです。

そう考えると、住宅展示場に行きハウスメーカーに間取りを作ってもらうのがよいように思いますよね。

でも、住宅展示場に行くのって大変ですよね。しかも、日に3,4件ほどが限度。

そんな手間を省くためにも、複数社に対して一括依頼をすることをおススメします。

特に間取りプランを作成してくれる「タウンライフ家づくり」を使えば簡単な手順で複数社に間取り提案をしてもらうことができます。依頼はもちろん無料です

無料で希望の間取りを入手する方法

下のボタンをクリックしてもらって、開いたページに「都道府県」と「市区町村」を選択してボタンを押してもらうだけです。あとは、希望の間取りを選んでいくだけです。

  1. 都道府県・市区町村を選ぶ
  2. 間取りの要望を具体的に記入する
  3. 希望メーカーを選択する

タウンライフでは、積水ハウスやダイワハウスなど大手も合わせて全国600社のハウスメーカーから間取り提案を受けることができます。

間取りプランを提供してもらうだけなので、他に何かを催促されることはありません

ただ、絶対に連絡が来てほしくないハウスメーカーは最初から選ばないようにしたほうがよいですね。仮に連絡があったとしても興味がなければ今後は連絡不要であるとお話ししてもらってOKです。

どんな間取りを提案してもらえる?

ハウスメーカーによっては、間取りプランの提案や生活イメージなども提案もしてくれます。その中から自分の理想とするプランの参考としていただければよいと思います。

タウンライフ家づくりでは以下のような提案もできるようです。

  • 家事がしやすい
  • 中庭のある平屋
  • 安心して子育てできるリビング
  • 幸せな夫婦円満の間取り
  • 子どもの頭が良くなる間取り

間取りを作るだけではなく、自分に合ったハウスメーカーを見つけることもできますのでぜひ参考にしていただき、理想の間取り作成を目指してください。

子育て世代や仕事が忙しい人はぜひ利用してみてください

【PR】タウンライフ

\32,000人が利用してます/

▲『成功する家づくり7つの法則』▲
▲全員に無料プレゼント▲

よかったらシェアしてね!

コメント

コメントする

目次