どうも、なすくす(@nasukusu)です。
高気密高断熱の住宅になると、一般的には冷暖房費を抑えることができます。ハウスメーカーのセールストークでも語られることが多いですよね。
でも、実際のところ、冷暖房費がどれだけかかっているかについては結構曖昧だったりします。正直どのくらい冷暖房費がかかっていて、どれだけコスト削減できるかという情報についてはかなり曖昧になっているのではないかと思います。
そこで、ここでは全国の冷暖房費の平均値はいくらになるのかということについて紹介したいと思います。また、地域別の冷暖房費についてもまとめましたのでご参考にしていただければと思います。
年間冷暖房費の全国平均のデータが全然ない
冷暖房費の全国平均値について探してみても、明確なデータは出てきません。
総務省統計局のデータで、冷暖房費を含めた全体の光熱費の情報は出てくるのですが、冷暖房費だけに絞った情報はありませんでした。
こちらの参考サイトでも冷暖房費を計算されていてとても参考になるのですが、最新データを用いて僕なりにも計算してみたいと思います。
参考サイトの計算の考え方はかなり使わせていただきました。
世帯平均の光熱費
2019年の光熱費については、統計データとして公開されていますので、これをもとに出してみます。
1世帯あたりの年間光熱費は以下になります。
202,884(円)
持ち家(住宅ローン返済)世帯の年間光熱費もあって、その場合はわずかに増えます。ほぼ誤差ですね。
205,068(円)
光熱費に占める冷暖房の割合
年間光熱費は統計情報から得られますが、光熱費のうち冷暖房費にどのくらい使用しているかは明確になったデータは見つけられませんでした。なので、他の情報を用いて確認していきます。
資源エネルギー庁の「部門別エネルギー消費の動向」のサイトに記載のあった情報を用います。
(出典:世帯当たりのエネルギー消費原単位と用途別エネルギー消費)
2017年度のデータが最新データとして記載されていたのでこれを使用します。これは家世帯当たりの年間消費されるエネルギーを表しています。
それぞれ冷房が2.4%で、暖房が25.7%と記載されています。合計すると、28.1%になります。
従って、世帯当たりの年間エネルギー消費を計算すると以下のようになります。
9,623(MJ)
※表の割合は四捨五入されているため、実際のデータの数値から求めています。
MJってなんだ?って感じですが、メガジュール(MJ)というエネルギーの単位です。
理科の授業で出てきた単位ですね。覚えていない?
大丈夫、覚えてなくてもエネルギーであると考えてもらえばよいです。
ただ、これだけではどれだけ冷暖房費がいくらかかっているかはわかりません。
連暖房費は(円)であるため、(MJ)→(円)に変えましょう。
以下で、さらに計算してみます。(もう少しお付き合いください。)
エネルギーあたりの冷暖房費を計算
(MJ)→(円)に変換してみるために以下に良い資料があります。
上記と同じ資源エネルギー庁のサイトから家庭の中でエネルギー消費量の内訳によると、冷暖房費にかかるエネルギーのうち、冷暖房機器がどのくらいの割合かどうかを知ることができます。
参考サイトと同様にして計算してみます。冷暖房のエネルギー消費割合については2009年度のデータしかなかったのでこれを使うことにします。これによって、それぞれの冷暖房機器が使用している燃料の費用から冷暖房費を計算できますね。
(各エネルギーの単価)
単価は、それぞれの冷暖房機器で使っている燃料の値段を表しています。各燃料ごとの単価(円/GJ)については、こちらのサイトとこちらのサイトを参考にします。
電気が7800円と意外に一番高いですね。
ガスストーブについては都市ガスとLPガスの平均値としています。その他暖房機器は全部の平均値で計算しています。
ここで出てきた、30,344円をここでの冷暖房費にしてもよいですが、2009年度のデータとなるため、もう少し最新データとして計算してみます。
また、冷暖房費をエネルギー消費量で割ると、4,220(円/GJ)となります。これを冷暖房費の平均単価として後の計算で使用します。
1世帯あたりの年間の冷暖房費
最新データとしては、資源エネルギー庁で2017年の消費エネルギーが記載されていまるものを使用します。これは「光熱費に占める冷暖房の割合」の項目で紹介した消費量9,623(MJ)=9.623(GJ)となります。
先ほどの出した、エネルギー単価(4,220(円/GJ))を使って冷暖房費を求めます。単純に掛け算をすればよいので、以下になります。
9.623(GJ) ✕ 4,220(円/GJ) = 40,610(円)
さらに、別のサイトでの2018年のデータを用いると、消費エネルギー量が減少しているため、これを加味してみます。冷暖房費の割合は変わらないという前提にします。2018年度の世帯あたりのエネルギー消費量が31.3(GJ)なので、冷暖房費は以下となります。
37,117(円)
また、同様の計算をした最近10年間の冷暖房費の推移も載せておきます。徐々に消費エネルギー量が減少しています。10年前と比べると1万円くらい下がってきているようです。すごいですね。
減少要因は不明ですが、省エネ家電とか気密断熱の高い家が増えた影響でしょうか。
地域別の冷暖房費
上記までは全国平均を出していました。地域ごとに冷暖房費は異なるため、参考程度ですが、地域ごとの冷暖房費も載せておきます。
「家庭用エネルギー統計年報」の各地域のエネルギー消費量と冷暖房費の割合を参考にして、各都道府県のエネルギー消費量と世帯数から、1世帯当たりの年間冷暖房費を計算してみます。
計算結果は以下のような形となりました。
寒い地域が冷暖房費が高めであることが分かりますね。北海道は余裕の10万越えです。東北や北陸などの寒い地域もやはり高めですね。それ以外の比較的温暖な地域は3万円台位となっていますね。
考察
冷暖房費の全国平均がどこにも公開されていないため、あらゆるデータから推定値を出してみました。予想以上に、冷暖房費ってかかっていないんだな、というのが個人的にな感想です。
温暖な地域であれば、3~4万円/年ですね。月換算すると、3000円程度でしょうか。もう少しかかっていると思っていたので、イメージと少しズレがあるというのが正直な印象です。
古い情報もあるので、最新データに更新できれば、もう少し違う結果になるのではないかと思います。
もし計算間違いや最新データなどがあれば教えてください。
我が家の1年間の光熱費については以下の記事でまとめています。
【PR】
後悔しない理想の家づくりをするためには
間取りを一から自分で作ってもよいですが、プロから提案された間取りを参考にしてそれを改変していくほうが効率的ですし作りやすいです。
そう考えると、住宅展示場に行きハウスメーカーに間取りを作ってもらうのがよいように思いますよね。
でも、住宅展示場に行くのって大変ですよね。しかも、日に3,4件ほどが限度。
そんな手間を省くためにも、複数社に対して一括依頼をすることをおススメします。
特に間取りプランを作成してくれる「タウンライフ家づくり」を使えば簡単な手順で複数社に間取り提案をしてもらうことができます。依頼はもちろん無料です。
無料で希望の間取りを入手する方法
下のボタンをクリックしてもらって、開いたページに「都道府県」と「市区町村」を選択してボタンを押してもらうだけです。あとは、希望の間取りを選んでいくだけです。
- 都道府県・市区町村を選ぶ
- 間取りの要望を具体的に記入する
- 希望メーカーを選択する
タウンライフでは、積水ハウスやダイワハウスなど大手も合わせて全国600社のハウスメーカーから間取り提案を受けることができます。
間取りプランを提供してもらうだけなので、他に何かを催促されることはありません。
ただ、絶対に連絡が来てほしくないハウスメーカーは最初から選ばないようにしたほうがよいですね。仮に連絡があったとしても興味がなければ今後は連絡不要であるとお話ししてもらってOKです。
どんな間取りを提案してもらえる?
ハウスメーカーによっては、間取りプランの提案や生活イメージなども提案もしてくれます。その中から自分の理想とするプランの参考としていただければよいと思います。
タウンライフ家づくりでは以下のような提案もできるようです。
- 家事がしやすい
- 中庭のある平屋
- 安心して子育てできるリビング
- 幸せな夫婦円満の間取り
- 子どもの頭が良くなる間取り
間取りを作るだけではなく、自分に合ったハウスメーカーを見つけることもできますのでぜひ参考にしていただき、理想の間取り作成を目指してください。
子育て世代や仕事が忙しい人はぜひ利用してみてください
【PR】タウンライフ
\32,000人が利用してます/
▲『成功する家づくり7つの法則』▲
▲全員に無料プレゼント▲
コメント